留学、はじめてなんだけど。

日本人大学生がはじめてアメリカはシンシナティ大学で舞台制作を学ぶお話。

日本人大学生がはじめてアメリカに留学する話。トビタテ!留学JAPAN 6期生。ただいま留学中。           

Happy Opening!〜舞台初日

無事、今までで最高の状態でPre-show公演を終え、ついにopening nightを迎えることができました。

私がシャドウさせてもらっているサウンドデザイナーも劇場入りしてから一番の笑顔!

 

一応デザイナーチームの仕事はここで終了、ということで私の初めてのassistant職も終わりました。本番の公演はSound Board Operator(ミキシングコンソールを使って効果音や音楽をコントロールする人)とProduction Sound Engineerたちによって運営されます。

 

今回の舞台に関われた時間はとても有意義だったと思います。

まず舞台そのものが今までに観た舞台とは全く違う現代テイストの抽象的なスタイルだったことも面白かったし、デザイナーが他の制作チームの人達とどのように連携しているかを近くで見続けたことで、制作をスムーズにこなしていくためのコツなどを習得できました。

 

今回特に学んだことは、チームワークで動くためには自分の能力をよく知ることが大事ということです。分刻みで他の人と関わりながら働くためには、与えられた仕事を自分がどのくらいの時間で終えることができるのかを正確に見積もって、それを舞台監督や他のスタッフに伝えなければなりません。これは小道具の教授も授業で言ってたなぁ。

その点で学生生活の中で多くの宿題や課題を限られた時間でこなすということも自分の限界を知って時間の使い方を考える訓練になっているのだと思います。

 

あともう一つは、色々な人が作ったものを合わせて一つの作品を作り上げる、という過程がやっぱり好きなんだってこと。

そんな自分の軸を再確認することができた時間でした。

 

今日明日がここ3週間で初めてのday-off?ですが日曜の午後の千秋楽後、また次のミュージカルの仕込みが始まります。

今度の私のポジションはscenic crew!公演中にセットや小道具を動かす担当です。

これまた初めての仕事なのでドキドキですが、大規模なミュージカルなのでどのように舞台全体が動いていくか(動かせるのか)とても楽しみです!

舞台稽古はジャムセッション

こんにちは。未だに店頭注文で店員の質問が聞き取れないことが多いけれどめげずに聞き返すはるのほしです。

 

昨日は、今週木曜から始まるストレートプレイの1回目のTech Rehearsalが行われました。タイトルには舞台稽古と書きましたが、厳密には本番の場転や特別な演出(霧とか)等の技術面に練習をするリハーサルのことを言います。

 

キャストが実際のセットの上で動きながら、大道具のrun crew(本番中に大道具や小道具を動かす裏方さん)が場面転換(scene transition)を練習して、それを見ながら音響チームや照明チームがそれぞれの効果を調節していきます。

 

リハの前に音響と照明チームだけで綿密にプログラミングをしてリハに入るのですが、いざキャストや裏方を含めてやってみると照明とのタイミングがずれていたり用意していた音楽の長さが足りなかったりなど修正点が沢山出てくるので、デザイナーたちはそれらをその場で手直ししていくわけです。

 

舞台上の様子を受けて、ディレクター(監督)がフィードバックしてデザイナーが指摘箇所を修正、やり直し、また修正、次のシーンへ、、、

といったやり取りがパッパと進められていく様子はまさにその場で音楽を作り出していくバンドを見ているような感じ!

 

夜11時まで続いたリハの後のNotes(制作チームがその日に出た問題点について話し合う会議。いわゆるダメ出し)で皆の声に力が無くなってたのは言うまでもないですね、、

 

 限られた時間の中で膨大な量の仕事をこなさなきゃいけないので体力的にも気力的にも相当大変です。それが身に染みて分かると自然とスタッフをリスペクトする気持ちが生まれてきます。そうすると周りがハッピーなまま仕事をできるように自分がどのように振る舞ったらいいか、自ずと答えは見えてきますね。

 

 

以上Tech rehearsalのレポートでした。

明日はいよいよ衣装とウィッグ、メイク付きのリハが始まります!

 

 

 

 

 

 

 

 

今年初の舞台まであと1週間

こんにちは、はるのほしです。

前の記事で大口叩いた後ですが、近況報告と自分の記録のために今アシスタントデザイナーとして携わっている舞台の現状をお伝えしようと思います。

 

先週末にLoad-in(仕込み)を済ませまして、週始めはスピーカーチューニングをしたり(この辺のノウハウは正直まだちんぷんかんぷん)、PSE(Production Sound Engineer: デザイナーのデザインに従って実際のシステムの準備をリードする人)たちがセット完成に伴ってセット上ににエリアマイク(俳優さんたちの声を拾って劇場全体に音が届くようにするためのもの)を付け、セットの色に合わせたりカモフラージュを施したりなどが行われてました。

ちなみにこういう作業は全て授業の合間を縫って行われ、その後夜11時くらいまで続くことがほとんどです(正直クレイジーなスケジュールです汗)

ものすごいコミットを強いられれるので時間管理スキルが求められますね。

 

そして今朝はまさにコラボレーションワークが行われてました。

場転の時の効果音をサウンドデザイナーが鳴らして、それに合わせて照明デザイナーが照明テストしてました。今回のストレート・プレイはスタイルが従来の舞台とは全然違って効果音も奇抜なのでそれにどうヴィジュアルの動きが加わってくるか面白くなりそうです。

 

そんな中私はサウンドデザイナーがソフトで作ったキューリストのoutputRoutingを手伝ってました。

 

なんとショーが始まる前の効果音だけで12シーンもあって、それを26ほどあるスピーカーのどれで鳴らすかをソフトウェア上で割り当てるんですが、それだけでも30分くらいかかっちゃったのに、ショー全体のキュー全部をやらなきゃいけないのだから本当に手間がかかる仕事ですな。

 

しかも後1週間後には公演が始まるっちゅうにDirectorはまだ新たに効果音を追加して来ます。(大丈夫か?)公演までどんどん舞台は進化していくんですね。

 

今夜から初めて俳優さんたちが初めてセット上で練習し始めています(Move-to-stage)。明日から本格的なリハが始まるのでみんなで作ったものがどう組み合わさっていくのか初めて観られるのでワクワクです。

 

またレポートできれば。ではまた!

 

留学は人生を変える

こんにちは、大分お久しぶりの投稿になってしまったはるのほしです。

トビタテ8期を受験中の皆さんは発表間近でドキドキの頃ではないでしょうか。

 

はるのほしも昨年の同じ頃そわそわしていたかというと、実は卒研発表の準備でそれどころではなかったですね。大学の担当者から合格を聞いたのは発表会の前日の夜でしたからね。ちょうど一年前は分子生物の卒論を書いて、スライド作って発表してたけれど、トビタテや周囲の人たちの厚い支援、あとは自分の心の声に従った結果、今はすっかり舞台にどっぷり浸かってる日々です。

 

留学始めて5ヶ月だけれど一つ言えるのは、留学は手段に過ぎないけれど

留学すれば確実に人生変わる、ってこと。

 

このご時世、ネットさえあれば、知識はどこにいても手に入れられる。

でもやっぱり、人とのつながりだけは実際にその人と顔を合わせてこそのものがあります。

特に舞台関係はそれが一番大事と言われます。実はとても狭い世界なので(またいつかこのことについても書きます)。

でも、ビジネスとか他の業界も同じなのではないのでしょうか?

社会にいる限り人を相手にして生きていくわけですから。

 

留学すれば、国内にいたときとは違う人脈を必ず作れます。

その人脈を通して、今までは手の届かなかった所に行けたりします。

私の場合、留学先の大学の教授のお陰で、トニー賞受賞のサウンドチームが手がけるブロードウェイの新作のリハーサルにお邪魔させてもらったり(実はインターンも彼らにお願いしてあります)、ツアー公演の舞台裏で学ばせてもらったりしています。

 

今でさえこんなに人脈の重要さを感じているのですから、

この先3、40年への影響を考えたら計り知れないですよね。

 

ただし、待っるだけでもそんなチャンスは来ません。タネを蒔けるのは自分自身だけです。

今ちょっとばかりでも留学を考えている皆さん、ぜひトライしてみて。

トビタテ合否発表前でウズウズしている皆さん、心から合格を祈っていますが、

もし今回はダメだったとしても、留学する決意をしただけであなたの周りの世界は変わっていくはずです。自分を信じて自分なりのゴールを目指して精進していってください。

 

最後に、表題を訂正しておきます。

トビタテは人生を変える 

ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

家族のつながりの強さ

こんにちは、昨日は霜が降りて地面がとっても美しかったシンシナティよりはるのほしです。

 

最近ふと感じることの多いのがこちらの子たちは家族をすごく大事にしているなということです。

周りの生徒たちと話していると、ちょくちょく家族の話が出てきたりフェイスブックでも家族とのセルフィーを上げることもしばしば。

Thanksgivingで実家に帰れなかった子の家族がその子の写真の切り抜きをコップに貼って一緒にお祝いしているような写真も見られました。

 

それから、男女問わず母親と結構な頻度で電話するらしいです。

日本で男子が母親と電話ばかりしていると"えーあの人マザコンなの?!”みたいな反応をされません?こちらではそういう雰囲気は全くありません。

 

家族と離れて寂しいという気持ちも素直に表現します。

 

人間関係浅く広く、と言われるアメリカですが、その分家族への愛情はすごく深いようです。

 

私も兄弟とはたくさん電話したりするのですが、大学に入ってから両親とはそこまで話す機会が無かったし感謝の気持ちとかを素直に伝えられなかったりしたので

アメリカの子たちを見習ってもっとコミュニケーションをとろうと思います。

制作会議に初参加!

こんにちは、Thanksgiving定番のパンプキンパイを食べつつ画面に向かっているはるのほしです。何でアメリカのパンプキン系のお菓子は何でもシナモンが入ってるのかな?日本のかぼちゃとは違ってスパイスが無いと美味しくないのかしら?それとも素材そのものを楽しむより味や香りでバーンと強調するアメリカンスタイルのせいなかしら?

 

さて、昨日は来学期最初の舞台のProduction Meeting(制作会議)に出席してきました。

というのも実はその舞台のサウンド・デザイナーの助手をやることが急に決まったんです(これについての経緯はまた今度)。急な割当だったので台本を読む前に会議に出ることになってしまいました。

既に9月にチームが発足してから会議が行われていたようで、今回はおそらくその前回の会議で話し合われたコンセプトを元に各制作部門によるDesign Presentationが行われました。主にデザインの方向性については既に各デザイナーがディレクター(監督)と共有しており、今回の会議の目的は主にそのデザインをどうやって舞台上で可能にするかを明らかにすることでした。例えば、大道具の移動には俳優を使うのかクルーを使うのか、場面転換の時間に支障は出ないか、またセット上のスピーカーと照明が物理的にコンフリクトしないか、電力はどこから供給するのか等について話し合われました。

舞台制作で必要なスキルに必ずと言っていいほど問題解決力が挙げられますが、確かにその通りだと今回の会議に参加して痛感しました。ディレクターの頭の中にある舞台を実現化するのがデザイナーさんたちの仕事とも言えますが、その実現には乗り越えなければいけない壁がたくさんあります。その壁を一つ一つ壊していくためにこうした会議や舞台上での実験が重ねられて、ようやく作品が出来上がっていくようです。

 

こういうみんなでアイデアを交わして問題をクリアしていく過程、すごく好きです。今回はまだそういった判断に責任を持つ立場ではないですが、 この過程がスムーズにいくようにお手伝い出来ればいいなと思っています。

 

ではまた!

心境の変化

みなさんこんにちは。大学のオペレッタで衣装のrunning crew(上演スタッフ)3日目のはるのほしです。

今回は上演中の早着替えとかが一切無いのでDressing Room(楽屋)に衣装を運んでから上演が終わるまで待ってる間に書いてます。せっかくの機会なのに何もすることが無いのは悲しいですが、。

 

さてここ数日、季節とともに何だか自分の心持ちも変わってきたなぁと感じるようになりました。

もうすぐ秋学期が始まって3ヶ月が経ちますが、やっと肩の力が抜けるようになったといいますか、。

 

振り返ってみると、最初の1ヶ月はただただ周りに追いつくのが必死でした。おまけにルームメイトにカード番号を無断で使われる事件もあり。2ヶ月目は授業のスタイルに慣れたところでミュージカルの公演で息をつく暇もなく。おまけに上演中に足を怪我してしまうことも。

結果宿題と予習が重い(毎週台本一本とレポートとか)授業を一つ諦めることになりましたが、やむを得なかったと思います。睡眠時間を確保できなくなってしまっていたので。た だ、ギリギリwithdrawalの期限前に決断できたので成績に残ることもないですし、それでもちゃんとFull-Time studentとしての要件は満たしています。

授業の負担が減ったこと、また今月初めに問題のルームメイトが引っ越したので自分だけの部屋を持てるようになったこと、それから足の状態も無事良くなったことでストレスがかなり減りました。

もう一つ大きい変化はやっぱり周りの生徒たちとの距離感がぐっと縮まったことですね。

取っている授業の関係上舞台制作学科のFreshmenと関わることが多いのですが、彼らは何も知らない私に本当によくしてくれます。でも、留学生ならではの孤独感も少なからずありました。

会話についていけず、ジョークも分からない。もっと自分から輪に入っていけばいいと分かっているのに人見知りな性格をすぐに変えることもできず、無関心を装ったり。さらには同じクラスの子に廊下で会っても相手から声を掛けられるまでHi!が言えない時もありました。英語で指示を正しく受け取れないために上級生から仕事を貰えなくて、仕方ないと分かっていたつもりだけれどやっぱり少し悲しくなったり。

 

でもそのうち気がつきました。私自身も人見知りな行動や会話を上手く受け取れないことで彼らに面倒臭い思いをさせているだろうし、彼らだって初めての大学生活と寮生活で四苦八苦してること。中には初めて親元離れて寂しい思いをしている子もいます。

だからと言ってこれといった改善をしようと試みたわけでもないのですが、最近周りから声を掛けられることも増えたし、関わる人の輪が広がりました。あとコミュニケーションのリズムを掴んできたことでもっと彼らと関わりやすくなりました。やっと波に乗れるようになった初心者サーファーのような感じですかね(いやサーフィングしたことはないけれども)。

 

そんなこんなでやっと余裕を持てるようになったので来週は舞台制作学科全員が集まるThanksgivingのパーティに参加する予定です。

では!